
第44回たら本はわたしが主催者で今回は-scopeの時鳥さんに引き継ぎました。突然の指名をお引き受けありがとうございます。
たら本の説明や過去のお題などは、こちらを参考にしてください。
本題に移ります。
≪お題≫
今回のお題は、「ご老体本。」です。
本に出てくる魅力的なご老体、また、ご老体の書いた本、ご老体のための本、これからご老体になる人のための本、などなど、老人や老犬、老猫、老木、ほか、年老いたものに関する本をご紹介ください。

中山可穂「卒塔婆小町」(『弱法師』より)
墓場で会った老婆。
この老婆は伝説の編集者。
作家が執筆する作品に対して編集への情熱と、報われない愛が描かれている。
大半は回想シーンですが、思い出を胸に秘めて生きていく老婆の姿勢に涙が止まらなかった。

梨木香歩『西の魔女が死んだ』
たら本登場率が高い作品で、今年は映画化された原作。
いじめが原因で不登校になった孫娘に魔女修行をする話。
自然に溢れながら生活する祖母と孫娘。
孫娘の心がどんどん豊かになる。
わたし自身が祖母と、祖父母と変わらぬ愛情を注ぐ親族の老人に囲まれて育ったので、色んな意味で重なりあうことが多い作品。
直球すぎるかなと思いましたがご紹介。
もう一作品ご紹介。

ル=グウィン『ゲド戦記3 さいはての島へ』と『ゲド戦記4 帰還』
(『ゲド戦記』シリーズより)
シリーズモノから主人公のゲドが初老になったころを描いています。
『1 影との戦い」から読んでいくと成長の物語。
「さいはての島では」では指導者そして老い、「帰還」では晩年の過ごした方とも読み取れる作品。
ファンタジー作品の王道ですが、考えさせられる作品。
しかし、ここで陳謝。
この続きを読んでいません。
続きを読むようにと自分への促進をこめてご紹介。
尚、たら本はブログを持っている人なら誰でも参加できます。
興味を持ちましたら、ご参加ください。


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意外なようで納得のラインナップですね。
「卒塔婆小町」、何だかしんしんと沁み入る作品のようですね。
痛々しい印象がタイトルからも粗筋からも漂っています。
それにしても、今、ふと思ったんですが、「卒塔婆小町」って凄い言葉ですよね。
私、自分の名前の前に「卒塔婆」が付けられて、
人の口から出てきたら、かなりへこむと思います。
終わりを宣告されたみたいで。
最初にこの言葉を思いついた人って、凄いセンスだと思います。
中山可穂さんの作品はいくつか読みましたが
「弱法師」は未読です。
「卒塔婆小町」のご紹介を読んでると
なんだかこれまで読んだ作品とは
まるで違う雰囲気みたい…
手に取ってみたいです。
ゲドは私もずっと4巻までで止まっていたんですが
(その時はまだ5巻が出てなかったし)
5巻を読むのと読まないのとでは
4巻の満足度までまるで違ってしまったのが
すごく印象に残ってます。
書かれるべき本だったんだな、ってほんと思いましたよ。
美結さんも、5巻、ぜひぜひ。
>時鳥さん
短篇集のタイトルはすべて「近代能楽集」から由縁といいます。すべて能の名前。詳しくは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E4%BB%A3%E8%83%BD%E6%A5%BD%E9%9B%86
たしかに言葉だけで見たらインパクトありますね。
『弱法師』は短篇集で、愛を描いた作品。
切ないけど、中山可穂らしい作品など、機会があれば読んでみてください。
>四季さん
『弱法師』は文庫のあとがきには、ご推察のように作風が変わった経緯が書かれています。
実は中山可穂を初めて読んだのはこの単行本。
一貫したテーマがあるけど、この本は表現方法が変わっているので、是非。
ゲド戦記、5巻、書かれるべき作品。
時間を見て続きを読みます。
アドバイスありがとうございます。
>中山可穂「卒塔婆小町」
これは、全く知りませんでした。
三島の「近代能楽集」なら読んでいるし、
それらの中のいくつか舞台も見ているし、
元ネタである能もちょっとは知っているのですが。
問題は、中山可穂が描く愛の世界が、
私はどうも苦手だ、ということ。
あー、でも、気になるー。
お返事がおそくなってごめんなさい。
能からのタイトルなんです。
実際に関連があるのか不明ですが、中山可穂新境地の作品で、恋愛がテーマであるけど、超えたものがありました。
『ケッヘル』が読めていれば大丈夫だと思いますが、うーん判断はお任せします(笑)